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量によって従量税を課す場合は、正味重量に対して課せられる。一方、従価による場合は、入港時における商品のCIF価格に対して課せられる。
(C) 輸入資金の調達状況
前述のように、輸入に必要な外貨は外貨割当ての許可があれば勿論、輸入ライセンスを取得していれば、外貨の調達は公認銀行で事務的手続きによって、容易に調達することができる。
(D) 取引ルート
ケニアの主要輸出品はコーヒー、紅茶、除虫菊、サイザル麻などの農産物、石油製品(輸入原油の精製)、皮革、セメント、ソーダ灰などであり、輸出先は域外諸国では旧宗主国の英国をはじめ、西独、オランダ、イタリア、フランス、ベルギー、スイス、米国、カナダ、日本をと広範囲にわたっている。
わが国は、ケニア総輸出額の0.7%程度に過ぎない。
このように、EEC諸国が中心であり、強力な地盤を有しているので、これに伍して取り入るためには、まず、輸入計画、買付け機関との接触の機会を得ることが重要である。
ケニアは以前はわが国に対し差別待遇を設けていたが、現在ではこれは撤廃され、ウガンダとタンザニア以外の各国と全く対等の立場に置かれるようになったので、各機関との接触も容易にでき、これが将来の取引きへのルートになる。

 

 

 

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